佐賀藩神代領の領主鍋島氏の屋敷跡で、国の重要文化財に指定されている建物が多数存在する歴史地区。
雲仙市国見町神代地区にある国見神代小路歴史文化公園鍋島邸(旧鍋島家住宅)は、佐賀藩神代領の領主鍋島氏の屋敷跡で、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。江戸時代に整備された神代小路は、鍋島氏の屋敷を中心とした武家町として栄え、現在も当時の面影を残す美しい町並みが広がっています。屋敷を守る矢竹の生垣や、防御を目的としたつぶて石を載せた石垣など、細部にまで工夫が凝らされた街並みを散策することができます。 鍋島邸は、明治・大正期の近代和風建築を取り入れた主屋や、万延元年(1860)建築の隠居棟など、貴重な歴史的建造物が数多く残っており、国の重要文化財に指定されています。邸内には、当時の暮らしを想像できる展示物や、歴史資料が展示されており、当時の豪壮な暮らしを垣間見ることができます。 また、鍋島邸の庭園は、枯山水様式を取り入れた美しい庭園で、天気の良い日には、雲仙普賢岳や対岸の熊本県を望むことができます。春にはツツジ、冬には緋寒桜など、四季折々の花々が咲き乱れ、一年を通して美しい景色を楽しむことができます。 国見神代小路歴史文化公園鍋島邸は、歴史と自然を満喫できる、魅力的な観光スポットです。ぜひ訪れて、江戸時代の雰囲気に浸ってみてください。