萩往還沿いの宿場町として栄えた佐々並市は、平成23年に国選定重要伝統的建造物群保存地区に選定され、江戸時代の面影を残す町並みを散策できます。
萩市佐々並市伝統的建造物群保存地区は、山口県萩市にある伝統的建造物群保存地区で、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。萩市(旧:阿武郡旭村)佐々並の一部、約20.8haの範囲に、江戸時代の面影を残す町並みが広がっています。佐々並市は、萩城の城下町と防府市の三田尻を結ぶ萩往還の中間に位置し、参勤交代などの際に藩主が休息する御茶屋を中心とした宿場町として栄えました。御茶屋を起点として成立した地割が現代にいたるまで大きな変化なく残り、往還沿いに混在する茅葺や赤褐色の桟瓦葺の主屋が周囲の棚田などと一体となって町並みを形成しています。歴史的な建造物だけでなく、周辺の自然も美しく、のんびりとした時間を過ごせる癒やしの空間です。散策しながら、当時の賑わいを想像したり、歴史を感じたり、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。