鎌倉の静かな住宅街に佇む、歴史を感じる洋館。戦前の洋風建築の傑作で、訪れる人を魅了する、格調高い美しさがあります。
旧華頂宮邸は、昭和4年に華頂博信侯爵邸として建てられた、歴史を感じさせる洋館です。鎌倉の緑豊かな谷戸の中に佇み、静かな住宅街に溶け込むように存在しています。 この邸宅は、戦前の洋風住宅建築として神奈川県内で鎌倉文学館に次ぐ規模を誇るもので、15世紀から17世紀のヨーロッパの民家に多く用いられたハーフティンバー様式を採用しています。端正で古典的な佇まいで、訪れる人を魅了する格調高い美しさがあります。 建物内部は一般公開されていませんが、窓越しにその美しい造りを垣間見ることができます。特に、漆喰の白壁と格子状に埋め込まれた梁や柱のコントラスト、銅板葺きの緑の屋根は、当時の建築技術の高さを物語っています。 また、邸宅を取り囲む庭園は、幾何学的なフランス式庭園となっており、バラやアジサイなど四季折々の花々を楽しむことができます。広々とした芝生と、綺麗に手入れされた花壇は、都会の喧騒を忘れさせてくれる癒やしの空間です。 旧華頂宮邸は、歴史と文化を感じることができる貴重な場所です。鎌倉を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。