春の約6haの湿原一面に咲き乱れるミズバショウは圧巻!
池ヶ原湿原は、奥飛騨数河流葉県立公園内にある低層湿原で、岐阜県の天然記念物に指定されています。標高960-980mの準平原(ニコイ高原)の中央部に位置し、春には約6haの湿原に30-40万株ものミズバショウが一斉に咲き乱れる、圧巻の風景が広がります。 ミズバショウの花は、白い頭巾のような部分は花ではなく、「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれるもので、仏様の後ろにある「光背(こうはい)」に似ていることから名付けられたと言われています。本当の花は、仏炎苞の中心にある淡黄色の細かなもので、たくさんの花の集団です。虫眼鏡などで見ると、一つひとつの花に、花びら4枚、雄しべ4本、雌しべ1本があることが分かります。 池ヶ原湿原では、ミズバショウ以外にも、リュウキンカ、ザゼンソウなど、様々な高山植物を見ることができます。また、湿原を流れる小川には、イワナやヤマメなどの魚も生息しています。 木道が湿原のほぼ中央に整備されているので、安心して散策することができます。散策路を歩いていると、ミズバショウの群落の中に、時折現れる木々の緑が、より一層ミズバショウの白さを際立たせてくれます。 池ヶ原湿原は、自然の美しさを感じることができる、素晴らしい場所です。是非、一度訪れてみてください。