皇室ゆかりの古刹、最勝寺の跡地に鎮座する神社。静寂に包まれた境内には歴史を感じさせる空気が漂い、心落ち着くひとときを過ごせます。
斎場所大元宮は、平安時代後期に建立された六勝寺のひとつ、最勝寺跡に鎮座する神社である。最勝寺は、鳥羽天皇の御願寺として建立され、元永元年(1118年)に完成した。寺域はほぼ現岡崎グランド一帯と推定され、塔3基のほか金堂・五大堂・薬師堂などが立ちならんでいた。最勝寺は、当時の華麗な院政期仏教文化の中心地であり、多くの皇室関係者も参詣していた。しかし、大治4年(1129年)に火災にあったほか、たびたび災害をうけ、そのつど再建されてきたが、中世に入って、いつしか廃絶した。 現在は、最勝寺の跡地に斎場所大元宮が鎮座し、静寂に包まれた境内には、最勝寺の栄華を偲ばせる史跡が残っている。例えば、最勝寺の鎮守社であった山蔭神社や、最勝寺に伝わる仏像などが残されている。また、吉田神社の境内にある大元宮は、最勝寺の遺構と考えられており、最勝寺の栄華を感じることができる。 静寂に包まれた斎場所大元宮の境内を散策することで、歴史を感じながら、心落ち着くひとときを過ごすことができる。最勝寺の歴史を学び、当時の華麗な文化に思いを馳せるのも良いだろう。静寂な空間に身を置くことで、現代の喧騒から離れ、心の平安を感じることができるだろう。