江戸時代の面影を色濃く残す、国の重要文化財に指定された商家。
石場家住宅は、青森県弘前市亀甲町にある、国の重要文化財に指定されている商家です。江戸時代、弘前藩出入りの商家として、主に藁製品を取り扱っていたが、時代と共に扱う物も変遷し、今は酒と煙草の販売を行いながらも、連綿と家名を守り続けています。石場家の由来ははっきりしないが、菩提寺に元禄期の墓碑が残っていることから、少なくとも18世紀初頭から続く家柄であろう。当主は代々「清兵衛」を名乗った。石場家住宅は度々改築が行われたが、最初の建築は18世紀前半であり、主屋は初め他所にあった物を19世紀初頭、現在地(弘前城北部の亀甲門前)に移築したと推定されます。敷地は正面37.9m、奥行き39.6m。桁行18.1m、梁間18.2m、一部は二階建てとなっています。屋根は南面が入母屋造、北面、東面突出部、北面突出部が切妻造、出入り口は妻入り。東面突出部 桁行5.7m、梁間8.3m。北面突出部 桁行2.8m、梁間9.2m。主屋は角地にあり南面と西面が通りに面しており、津軽地方独特の「こみせ」(雨や雪をしのぐ、木造のアーケード)があります。石場家住宅は、1973年(昭和48年)2月23日に国の重要文化財に指定されました。現在も住居として使われているが、内部を見学することが出来る。石場家住宅を訪れれば、江戸時代の商家が営んでいた暮らしや文化を、実際に目で見て感じることができます。重厚な造りや伝統的な意匠は、当時の技術力の高さを感じさせ、歴史の重みに圧倒されるでしょう。また、商家が発展を遂げてきた歴史や、代々受け継がれてきた伝統文化に触れることで、日本の文化への理解を深めることができます。