堺の豪商の邸宅を移築した書院造りの本堂と、狩野派による豪華な障壁画が見どころです。
大安寺は、堺市堺区にある臨済宗東福寺派の寺院で、国の重要文化財に指定されている書院造りの本堂と、狩野派による豪華な障壁画が有名です。本堂は、かつて堺の豪商納屋助左衛門の邸宅だったと伝えられており、その豪奢な造りが今も残っています。内部には、鶴や百日紅、松、藤など、様々な図柄が描かれた障壁画が飾られており、桃山時代から江戸時代初期の堺の繁栄を今に伝えています。特に有名なのは、松梅図の「枝添えの松」で、戦前の国定教科書にも掲載された逸話が語り継がれています。 大安寺は、静かで落ち着いた雰囲気の中、歴史と芸術に触れることができる貴重な場所です。本堂の障壁画だけでなく、境内の庭園も美しく、ゆっくりと散策を楽しむことができます。また、大安寺周辺には、堺東駅や南海高野線など、アクセスも便利です。堺を訪れた際は、ぜひ大安寺に足を運んでみてください。