光明皇后ゆかりの寺院で、国宝の十一面観音立像をはじめ、多くの貴重な仏像や仏画を所蔵しています。
法華寺は、奈良県奈良市にある真言律宗の寺院で、光明皇后ゆかりの寺として知られています。創建は8世紀に遡り、天智天皇の子である志貴皇子(しきのみこ)の山荘跡に建てられたという言い伝えがあります。鎌倉時代には、多くの寺を復興した興正菩薩叡尊により再興され、その後も幾度かの変遷を経て現在の姿に至っています。 法華寺の見どころは、なんといっても国宝の十一面観音立像です。光明皇后の姿を模してつくられたと伝えられており、その優美な姿は多くの人の心を魅了しています。また、境内には、他にも数多くの貴重な仏像や仏画が安置されており、その芸術的価値は高く評価されています。 法華寺には、美しい庭園もあります。春には、県天然記念物の五色椿の古木が咲き乱れ、境内を華やかに彩ります。秋には、参道の石段を、見事な萩の花が彩り、訪れる人々を和ませます。静寂に包まれた境内を散策し、四季折々の美しい風景を眺めながら、歴史と文化に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。 法華寺は、奈良市街を一望できる高台に位置しており、眺望も素晴らしく、訪れる価値のある寺院です。ぜひ、足を運んでみてください。