白山神社は、宇治川沿いの「もみじ谷」に佇む静かな神社で、鎌倉時代末期の宇治離宮の遺構と伝わる重要文化財の拝殿も見どころです。
白山神社は、京都府宇治市白川娑婆山にある神社で、金色院の鎮守社として、1146年(久安2年)に加賀の白山神を勧請したのが始まりです。 金色院は、焼失、再建ののち衰えるが、白山神社は残りました。 白山神社の拝殿は、1277年(建治3年)建立で、住宅様式を取り入れた珍しい建築様式です。 この拝殿は、宇治離宮の建物であったという説があり、重要文化財に指定されています。 白山神社は、秋には境内のもみじが色づき、紅葉の名所としても知られています。 宇治川から神社までの通称「もみじ谷」には、ツブラジイ、シリブカガシ、クスノキ等が繁り、豊かな自然を感じることができます。 また、白山神社は東海自然歩道沿いにあり、ハイキングの途中に立ち寄るのもおすすめです。 毎年10月18日には秋祭りが行われ、地元の人々で賑わいます。 この秋祭りでは、18日未明「百味の御食(おんじき)」と呼ばれる神饌が供えられます。 百味とは、山林田畑でとれる食物のことをいい、稲穂、豆類、芋類、きのこ類、種実類、果実類、野菜類など、様々なものが含まれています。 神饌に茶の枝が含まれるのは、宇治の地域性を示す貴重なものです。 白山神社は、歴史と自然が調和した静かで美しい場所です。 ぜひ一度訪れてみてください。