秋、10,000本以上のモミジが燃えるように赤く染まる、絶景のダム湖。
もみじ湖は、長野県箕輪町のほぼ中央に位置する諏訪湖を水源とする天竜川沿いの伊那谷北部にある人造湖です。昭和55年に着工され、平成4年に完成したこのダムは、伊那谷北部の上水道を支えています。ダム建設により、それ以前にこの地に住んでいた人々は移住を余儀なくされました。その時に、「これから何年も先に人が訪れる名所となるように」との願いを込めて植えられたモミジが、それから約30年を経て、伊那谷の秋を代表する景勝地となっているのです。 もみじ湖の周囲には、もみじ並木が続き、特に「もみじのトンネル」と呼ばれる場所は、見事な美しさです。緩い坂道の両側に植えられたモミジが枝を伸ばして重なり合い、空を遮るトンネル状になっているその風景は、訪れる人々の心を和ませます。 もみじ湖は、紅葉の季節だけでなく、一年を通して美しい場所として知られています。春の新緑、夏の緑葉、秋の紅葉と、四季折々の景色を楽しむことができます。また、ダムマニアには嬉しい「ダムカード」の発行もされています。 もみじ湖には、ダム建設の背景にある人々の思い、そして自然の力によって生まれた美しい景観があります。ぜひ、一度訪れて、その魅力を体感してみてください。