鎌倉唯一の尼寺で、江戸幕府初代将軍徳川家康の側室「お勝の方」が開山した歴史ある寺院。
英勝寺は、鎌倉市扇ガ谷にある、鎌倉唯一の尼寺です。江戸幕府初代将軍徳川家康の側室であった「お勝の方」(後の英勝院)が開山となり、水戸徳川家が祖先の太田道灌の屋敷跡と伝えられる場所に創建されました。英勝寺は、水戸徳川家の庇護を受けて栄え、かつては境内の奥に御殿があり、番所や役人の居所が建つという武家屋敷のような姿でした。そのため今日もお堂などに三つ葉葵の紋を見ることができます。 英勝寺の境内には、国指定重要文化財の仏殿、山門、鐘楼、祠堂、唐門(祠堂門)などがあります。これらの建物は、建てられた当時のまま残っており、当時の建築様式や技術を伝える貴重な文化財です。また、英勝寺には、四季折々の花が咲き誇る美しい庭園もあります。春には、ツバキやフジ、夏にはアジサイやキキョウ、秋にはヒガンバナや紅葉、冬にはスイセンやウメなど、一年を通して美しい花を楽しむことができます。 英勝寺は、静かで落ち着いた雰囲気の寺院で、都会の喧騒を離れてゆったりと過ごしたい人におすすめです。鎌倉を訪れた際には、ぜひ英勝寺に立ち寄ってみてください。