苔むした庭に光が差し込む幻想的な「瑠璃の庭」は、まさに極楽浄土。心静かに、時がゆっくりと流れる空間で、日々の喧騒を忘れ、安らぎのひとときを過ごせます。
比叡山の麓に位置する瑠璃光院は、四季折々の美しい景観で知られる寺院です。創建は室町時代とされ、かつては別荘として使われていました。現在の建物と庭園は、大正末期から昭和にかけて造営されたもので、数寄屋造りの書院と、緑色の苔で覆われた「瑠璃の庭」が有名です。特に、書院から眺める「瑠璃の庭」は、一面に広がる苔と、木漏れ日が作り出す幻想的な空間が魅力です。庭には、数種類の楓が植えられており、春の新緑、夏の緑葉、秋の紅葉と、一年を通して変化を楽しめます。また、書院の建築様式も素晴らしく、伝統と自然が調和した空間を楽しむことができます。書院の床には、磨き上げられた鏡面が使用されており、庭の景色が映り込む様子は、訪れる人の心を和ませます。瑠璃光院は、静寂に包まれた空間で、心穏やかなひとときを過ごしたい方におすすめです。ゆっくりと庭を散策したり、書院の建築様式を鑑賞したり、お茶を味わったりと、様々な楽しみ方ができます。日々の喧騒を忘れ、心身のリフレッシュに最適な場所です。