富士山の噴火によってできた溶岩洞窟!夏でもひんやりとした空気を体感できます。
駒門風穴は、静岡県御殿場市にある、富士山の火山活動によって形成された風穴です。国の天然記念物に指定されており、御殿場市では「かざあな」の通称で親しまれています。約1万年前の新富士噴火によりできた溶岩洞窟で、天井には溶岩流の跡が残っています。本穴と枝穴の2つに分かれており、総延長は約400m。洞窟内は年間を通して13℃と涼しく、夏でもひんやりとした空気を味わえます。 駒門風穴は、富士山周辺にある風穴の中でも大きな風穴のひとつであり、溶岩流の状態を想起しやすく、溶岩による鍾乳も残っています。そのため、地質学的な価値も高く、学術研究の場としても注目されています。 また、駒門風穴には、駒門風穴にのみ生息する生物も多くいることでも知られています。固有種には、コマカドチビゴミムシ、コマカドオビヤスデ、コマカドツチカニムシなどが生息しています。これらの生物は、風穴の特殊な環境に適応して進化してきたと考えられています。 駒門風穴は、自然の神秘と生物の進化を感じられる貴重な場所です。夏には涼を求めて、冬には暖を求めて、一年を通して多くの観光客が訪れます。冒険心をくすぐる洞窟探検や、風穴に生息する生物を観察するなど、さまざまな楽しみ方ができるスポットです。