南アルプスを望む絶景の棚田が広がる、天空の村「下栗の里」。まるでヨーロッパのアルプスのような風景は、訪れる人を魅了します。
下栗の里は、長野県飯田市上村にある、標高800m~1,000mの傾斜地に点在する集落です。南アルプスを望む雄大な景色の中に、最大傾斜38度の急斜面に作られた棚田が広がり、その風景は「日本のチロル」と称されるほど。まるで天空に浮かぶ村のような光景は、訪れる人々に感動を与え、忘れられない思い出となるでしょう。下栗の里の歴史は古く、隣接する地域から縄文時代の遺跡が発見されており、すでにこの時期に人が生活していたと推測されています。山の頂は日照時間も多く、川の氾濫などの危険を回避でき、さらに山の恵の宝庫です。古人は、谷あいでの生活に比べ、山の頂での生活がより良い環境であったと考えたのかもしれません。下栗の里には、古民家や伝統的な建物が残り、昔懐かしい風景を味わえます。また、集落の人々は、自然と共存しながら、独自の文化を育んできました。現在も、棚田の維持や伝統文化の継承に取り組んでいます。下栗の里を訪れることで、都会では味わえない静寂と自然の美しさに包まれ、心が安らぐ時間を過ごすことができるでしょう。