知床の雄大な自然の中、温泉が流れ落ちる滝壺で、ワイルドな露天風呂体験を楽しめる!
カムイワッカ湯の滝は、北海道斜里郡斜里町にある、世界遺産・知床を代表する温泉の滝です。 知床半島のほぼ中央にある活火山の硫黄山を源流とするカムイワッカ川に掛かり、川には温泉が流入し、連続する滝のそれぞれの滝壺が野趣溢れる天然の露天風呂となっています。 カムイワッカとはアイヌ語で「神の水」を意味し、この川の温泉成分が強い硫黄成分を含むため有毒であり、生物が生息できない「魔の水」の意味と解釈されているそうです。 かつてはどの滝壺にも自由に入浴できたそうですが、2005年に知床が世界遺産に登録されたことにより観光客が激増し、転落や落石の危険が更に増したため、現在では一番下の通称「四ノ滝」の滝壺のみ入浴が許可されています。 カムイワッカ湯の滝へは、ウトロ温泉街から国道334号、北海道道93号知床公園線を経由して約28kmの道のりを車で走ります。道道は6月 - 10月下旬のみ大型車を除き通行可で、8月・9月には車両の乗り入れが制限される期間が設定されます。 カムイワッカ湯の滝バス停そばに滝への入口があり、そこからは自然の川を登る形となっており、一切の整備はなされていません。沢登りの初歩の知識や技術が必要とされているので、注意が必要です。 カムイワッカ湯の滝は、豊かな自然に囲まれた環境で、ワイルドな温泉体験ができる、まさに秘境と言える場所です。ただし、落石などの危険があるため、立ち入りが規制されている箇所もあります。行く前にしっかりと情報収集をして、安全に配慮して訪れましょう。