広大な湖面と周囲の湿地帯が広がり、渡り鳥の飛来地として知られる風蓮湖は、雄大な自然を満喫できる絶景スポットです。
風蓮湖は、北海道東部・根室半島の付け根に位置する、日本で13番目に大きな湖です。その広さは59.01平方キロメートルにも及び、汽水湖としてはサロマ湖に次いで北海道第2位、周囲の長さは96キロメートルと汽水湖としては道内1位を誇ります。風蓮湖は、古くからアイヌの人々に「フーレ・ペツ」(赤い川)と呼ばれていました。これは、流入河川の風蓮川に、湿原由来の赤く染まった水が流れ込んでいたことに由来しています。湖自体は「トー」(沼)と呼ばれていたそうです。 風蓮湖の周囲には、広大な湿地帯が広がっており、タンチョウの営巣地や水鳥の飛来地となっています。冬には、越冬する白鳥の姿を見ることができます。また、春国岱と呼ばれる砂州には、日本唯一のアカエゾマツ林が広がっており、ハマナスの群落も見られます。風蓮湖と春国岱は、ラムサール条約登録湿地にも指定されており、貴重な自然環境を保護されています。 風蓮湖は、その雄大な自然と多様な動植物が生息する、北海道を代表する景勝地です。広大な湖面は、まるで鏡のように空を映し出し、周囲の湿地帯は、静寂の世界を作り出しています。秋には、白鳥が湖面に舞い降りる光景は、訪れる人々の心を和ませます。春国岱のアカエゾマツ林とハマナスの群落は、風蓮湖の自然美をさらに引き立てています。