壮大な自然が生み出した、巨大な石のアーチ!
羅生門は、岡山県新見市南部に広がるカルスト地形の草間台地にある、高さ約40メートルの巨大な石のアーチです。数十万年も昔に鍾乳洞が陥没し、一部分が残存したもので、その壮大さは圧巻!羅生門は第一門から第四門までアーチがつながり、末端は羅生門第一洞と呼ばれる吸い込み穴となっています。奥から噴き出す冷気が独特の「低温多湿」な環境を生み、世界的にも希少なコケ類をはじめ、珍しい動植物が数多く息づいています。 羅生門の名称は、コケが木や岩肌から、薄衣(うすぎぬ)を意味する「羅」のように垂れ下がる様を表しているとか、小説家・芥川竜之介の代表作「羅生門」をほうふつとさせる雰囲気があることからつけられたとかいわれています。 羅生門の周辺は、夏場でも冷涼で、避暑地としても人気です。また、ハイキングコースも整備されており、自然を満喫しながら散策を楽しむことができます。 羅生門は、国の天然記念物に指定されており、貴重な自然遺産として大切に保護されています。訪れる際には、自然環境保護に配慮し、マナーを守って見学しましょう。