飛騨川の激流が長い年月をかけて浸食した奇岩や甌穴(ポットホール)が楽しめる渓谷。
飛水峡は、岐阜県加茂郡七宗町から加茂郡白川町までの全長約12キロメートルにわたる峡谷。飛騨川流域一帯は、飛騨木曽川国定公園区域の河川公園であり、雄大な渓谷美と豊かな自然を満喫できる。特に、JR高山本線上麻生駅の東約600メートルの飛騨川に架かる「上麻生橋」から上流約2キロメートルの峡谷部分は、「飛水峡の甌穴群」(「ロックガーデン」とも称される)として、国指定の天然記念物となっている。 飛水峡の甌穴群は、激流によって岩盤にできた丸い穴で、その数と規模は日本屈指。大小さまざまな甌穴が点在し、壮大な自然の力を感じることができる。また、飛水峡を含む一帯は「日本の地質百選」にも選ばれ、地質学的な価値も高い。 飛水峡のハイライトは、なんといっても「飛水峡の甌穴群」。この甌穴群は、飛騨川の激流が長い年月をかけて岩盤を削り、できたもので、その大きさや数は日本屈指。大小さまざまな甌穴が点在し、壮大な自然の力を感じることができる。 また、飛水峡には、チャートという岩石が分布している。チャートは、放散虫というプランクトンの化石からなる層状の地層で、飛水峡を含む一帯は「岐阜県の岩石」としても指定されている。チャートは、飛水峡の岩肌に独特の色合いを与え、さらに景観の美しさを増している。 飛水峡は、自然の造形美と地質学的な価値を感じることができる、魅力的な観光スポット。ドライブやツーリングの途中に立ち寄ったり、ハイキングや散策を楽しんだり、さまざまな楽しみ方ができる。