廃線となった熊延鉄道の落石除けとして造られたトンネル。その独特の八角形の形状は、まるで異世界への入り口のよう。
八角トンネルは、熊本県下益城郡美里町にある、かつての熊延鉄道の遺構である。昭和39年に廃線となった熊延鉄道の落石除けとして造られたトンネルで、その独特の形状から、多くの人を魅了する人気の観光スポットとなっている。 トンネルは、7つの八角形の構造物が連なっており、その全長は約100メートル。森の中にひっそりと佇むその姿は、まるで異世界への入り口のよう。苔むしたトンネル内は、薄暗く湿った空気が漂い、幻想的な雰囲気を醸し出す。 熊延鉄道は、かつて熊本と延岡を結ぶことを目指していたが、実現には至らなかった。しかし、八角トンネルをはじめとする多くの遺構が残されており、当時の鉄道の歴史を感じることができる。 八角トンネルを訪れる際は、森の中をゆっくりと散策しながら、当時の鉄道の様子を想像してみるのも良いだろう。また、トンネルの周辺には、熊延鉄道の他の遺構も残されており、合わせて訪れてみるのもおすすめだ。