落差82mの権現滝と89mの不動滝の2つの滝が流れ落ちる迫力満点の絶景!
米子大瀑布は、長野県須坂市米子にある、国指定名勝・日本の滝百選に選ばれている滝です。四阿山のカルデラを北に切る谷口を落ちる権現滝と不動滝という2つの滝からなり、その壮大さは多くの人を魅了しています。権現滝は落差82m、不動滝は89mと、これだけの落差の滝が二つ並ぶというのは日本国内において非常に珍しいです。 周辺は豊かな自然に囲まれており、遊歩道が整備されているため、ゆっくりと散策しながら雄大な景色を満喫できます。また、滝の中央麓には、本尊不動明王と共に滝をご神体として崇める米子不動尊開山地奥之院本堂が建っています。江戸時代中期再建の須坂市指定有形文化財で、歴史を感じることができます。 不動滝は古来より禊ぎの場であり、全国に知られた山岳修験道の聖地です。養老2年(西暦718)泰澄大師の1番弟子浄定(きよさだ)により白山信仰がはじまり、都の高僧・行基なども訪れました。戦国時代関東管領職に就いていた上杉謙信の念持仏を川中島第4次合戦の帰りの途中、滝の中央の麓にあった現在の米子不動尊開山地奥之院本堂に安置し、関東庶民の安寧を祈願し北条氏康・氏政への守りの祈願地としたと言われています。米子不動尊は古義真言宗の色を濃く遺しています。また対岸には天台宗・天海大僧正の木喰行の弟子但唱上人が木喰行をした(奇妙山平遺跡)がある。木喰とは火を通さないものだけを食する修行。 2つの滝は米子不動尊の本尊不動明王立像と共に「ご神体」であり、不動滝は別名「白竜の滝」、権現滝は別名「黒竜の滝」、二つを総称して「双竜の滝」という名もある。 米子大瀑布は、自然の雄大さと歴史を感じることができる、魅力的な観光スポットです。ぜひ訪れてみてください。