伊勢神宮を創建した倭姫命を祀る神社。静寂に包まれた境内は、伊勢神宮とはまた違った魅力を感じられる。
倭姫宮は、伊勢神宮の別宮の一つで、天照大御神を現在の場所に鎮座させた倭姫命を祀る神社です。伊勢神宮内宮のすぐ近くに位置し、静寂に包まれた境内は、伊勢神宮の壮大さとは異なる、穏やかな空気を漂わせるため、伊勢神宮参拝の後に立ち寄るのもおすすめです。倭姫命は、天照大御神の鎮座地を求め、各地を巡幸した後、伊勢国にたどり着き、現在の伊勢神宮内宮の地に天照大御神を鎮座させたと言われています。倭姫命は、第11代垂仁天皇の第4皇女で、天照大御神が伊勢国に鎮座するまでの道案内を務めたとされています。倭姫宮は、その功績を称え、大正12年(1923年)に創建されました。伊勢神宮を構成する125の本宮、別宮、摂社、末社、所管社のうち125番目と一番新しいお宮で、唯一創建された年月がはっきりしているお社です。倭姫宮には、倭姫命が眠る宇治山田陵墓参考地・尾部古墳が隣接しており、歴史を感じることができます。また、倭姫命が天照大御神を祀るために伊勢国を巡幸した際に宿泊したとされる場所も近く、当時の様子を想像することができます。倭姫宮は、伊勢神宮参拝の際にぜひ立ち寄りたい場所の一つです。