城下町を一望できる絶景と、美しい石垣が魅力!春には桜の名所となり、イベントも開催されます。
出石城は、慶長9年(1604年)、小出吉英によって有子山の麓に築かれたお城です。出石城の築城とともに城下町が整備され、出石の町並みが形成されました。小出氏、松平氏、仙石氏と城主を代えながら、明治の版籍奉還まで270年間にわたって、五万八千石の本城として威容を誇りました。 城の造りは梯郭式。山麓の上から稲荷郭、本丸、二の丸、下郭、三の丸の順に、梯子を立てかけたように城が築かれています。明治の廃城令によって建物は全て取り壊されましたが、野面積みの見事な石垣がそのまま残るほか、隅櫓や登城門、登城橋などが復元されており、往時の面影を偲ぶことができます。 一番の見どころは、最上段にある稲荷神社からの展望です。石段を登り、美しい朱の鳥居をくぐりぬけた頂上からは城下が一望でき、眼下に広がる城下町ならではの街並みを堪能できます。また、春にはお城を背景にソメイヨシノと八重桜が咲き誇る桜の名所となります。4月初旬には出石桜まつりが開催され、「出石そば喰い大会」などのイベントで賑わいます。