明治から昭和にかけて多くの赤煉瓦を生産し、日本の近代化に貢献した煉瓦窯。国の重要文化財に指定され、貴重な歴史を今に伝える。
旧下野煉化製造会社煉瓦窯は、明治23年(1890)から昭和46年(1971)までの間、多くの赤煉瓦を生産し、日本の近代化に貢献しました。ホフマン式の煉瓦窯で、16の窯があり、1つの窯で1回に約14,000本、全ての窯を連続して使用した場合には約22万本赤煉瓦を生産することが可能でした。創業から約130年経過した現在においても、ほぼ原型のままで存在しており、建造物として価値が高いものです。昭和54年(1979)に国の重要文化財に指定され、さらに平成19年(2007)には、「近代化産業遺産群」の一つに選定されました。この煉瓦窯は、当時の技術や労働力、社会状況などを知る貴重な資料であり、日本の近代化の歴史を物語っています。煉瓦窯の内部を見学することで、当時の煉瓦製造の様子を想像し、日本の近代化を支えた人々の努力を感じることができます。また、周辺にはメタセコイア並木など、自然も楽しめるスポットがあり、歴史と自然を同時に満喫できます。