直方市のシンボル的存在である多賀神社は、古くは日若宮とも呼ばれ、伊邪那岐大神と伊邪那美大神を祀る由緒ある神社です。
多賀神社は、福岡県直方市にある神社で、古くは日若宮とも呼ばれ、伊邪那岐大神と伊邪那美大神を祀っています。創建年代は不明ですが、平安時代にはすでに存在していたとされています。古くは、日若宮、多賀宮、妙見大明神など、様々な呼び名で呼ばれていたようです。天平8年(736年)には、神仏習合の影響を受け、妙見信仰と結びつき、妙見大明神多賀大神と呼ばれるようになりました。多賀神社の山も妙見山と呼ばれています。元禄4年(1691年)に多賀大神と社名を改め、その後、現行の名称である多賀神社と呼ばれるようになったそうです。 多賀神社は、直方山笠という祭事で有名です。直方山笠は、一時中断していた御神幸祭を江戸時代に直方藩主により再興した際に山笠を奉納したのが始まりです。以前は、7区が山笠を奉納していましたが、現在は4区が山笠を奉納しています。 また、多賀神社には、日若踊という伝統的な踊りも伝わっています。日若踊は、多賀神社に昔から伝わる日若舞に、江戸時代に流行した思案橋踊を融合させたものです。日若踊手本という手振が伝承されており、中心に傘を置き、唄い手、弾き手が並び、踊り手は輪になって踊ります。現在は、3区が行っています。 多賀神社は、歴史と伝統文化に触れることができる貴重な場所です。直方市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。