1400年以上の歴史を持つ温泉街で、10種類以上の泉質を楽しめる、伝統工芸品こけし発祥の地です。
土湯温泉は、福島県福島市にある、1400年以上の歴史を持つ温泉街です。吾妻・安達太良連峰の中腹から峠付近に位置し、雄大な自然に囲まれたロケーションが魅力です。 土湯温泉の歴史は古く、開湯伝説では、オオムナチノミコト(大穴貴命)が荒川のほとりで地面を鉾で突いて発見したとされています。鉾で突いたことから「突き湯」となり、それが転じで「土湯」となったと言われています。 587年(用明天皇2年)には、聖徳太子の使者、秦河勝がこの地で湯治を行ったという伝説も残っています。鎌倉時代には、『吾妻鏡』に土湯の記載があります。 土湯温泉は、10種類以上の泉質を持つ温泉が湧き出ており、湯治場としても人気があります。泉質は、炭酸水素塩泉、単純泉、硫黄泉などがあり、それぞれに異なる効能があります。 また、土湯温泉は、伝統工芸品こけし発祥の地としても知られています。土湯こけしは、福島市を代表する郷土玩具であり、三大こけし発祥の地の一つです。土湯温泉街には、こけしをモチーフにしたオブジェや土産物店が立ち並び、こけし作り体験なども楽しむことができます。 温泉街の周辺には、仁田沼や女沼などの自然観光スポットもあり、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。春のミズバショウやカタクリの花、夏の緑豊かな風景、秋の紅葉、冬の雪景色など、一年を通して変化を楽しめる自然豊かなエリアです。 土湯温泉は、歴史、温泉、自然、文化と、様々な魅力が詰まった温泉街です。福島県を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。