江戸時代の会津地方の暮らしを体感できる貴重な史跡!
「旧五十嵐家住宅」は、会津坂下町中開津の五十嵐氏より寄贈を受けたもので、江戸時代中期、会津平坦部の中堅層農家(本百姓)の家構えです。享保14年(1729)の墨書が発見され、当時の建築様式がわかる貴重な資料となっています。土台がなく、丸石の上に直接柱が立てられていることや、「おめぇ」と呼ばれる「なかのま」は土間に直接わらやムシロをひいた土座であり、どの部屋にも天井がないなど、現代では見られない古い様式が残っています。当時の庶民の生活をうかがい知ることができる貴重な史跡として、多くの人に親しまれています。平成6年度から解体修理が進められ、平成9年度に移築復原が終了しました。阪神淡路大震災の教訓から、土壁の中に耐震用ボードを入れるなどの耐震補強を行ないました。現在、生涯学習に利用できる文化財施設として活用されています。