九州に現存する江戸時代の木造三重塔の一つで、その雄大な姿は圧巻です。
龍原寺は、大分県臼杵市にある浄土宗のお寺です。創建は慶長5年(1600年)で、当時の領主だった稲葉右京貞通公が、船で下向してきた円誉上人に高徳を感じ、現在の地である龍ヶ渕にお寺を創ったのがはじまりです。龍原寺は、聖徳太子を祀る三重塔が特徴で、太子塔とも呼ばれています。この三重塔は、九州で現存する江戸時代の木造三重塔はわずか2つで、龍原寺の三重塔は県の文化財に指定されています。 三重塔は、木造建築の技術の粋を集めた素晴らしい建造物です。特に、軒下の柱との境には、小さな鬼の像がユニークな表情で屋根を支えているのが特徴的で、見ているだけで楽しくなります。 龍原寺は、静かで落ち着いた雰囲気の境内を持つお寺で、歴史を感じながらゆっくりと散策できるおすすめの観光スポットです。三重塔だけでなく、本堂や庭園など、見どころも満載です。臼杵市内には磨崖仏など、歴史的な観光スポットも多いので、合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。