断崖絶壁の海岸線に建ち、123基の朱色の鳥居が海に向かって一直線に並ぶ光景は圧巻です。
元乃隅神社は、山口県長門市油谷津黄にある神社で、断崖絶壁の海岸線に建ち、123基の朱色の鳥居が海に向かって一直線に並ぶ光景は圧巻です。青い海と空に映える鳥居の美しいコントラストは、日本国内外から多くの観光客を魅了する絶景スポットです。 元乃隅神社は、1955年に地元の網元であった岡村斉の枕元に白狐が現れ「吾をこの地に鎮祭せよ。」というお告げがあったことで、元乃隅稲成神社として建立されました。商売繁盛、大漁、海上安全は元より、良縁、子宝、開運厄除、福徳円満、交通安全、学業成就などの大神として、地域の人々の信仰を集めているという。なお、稲荷神社ながら「稲成神社」の文字を用いている太皷谷稲成神社(島根県津和野町)とは無関係とのこと。 神社から日本海側に見下ろした先には、断崖下の海蝕洞に荒波が打ち付ける度に海水が中の空気と一緒に吹き上がる現象が見られる「龍宮の潮吹」(りゅうぐうのしおふき)があり、神社の間に1987年(昭和62年)から10年かけて奉納された123基の朱色の鳥居が、龍宮から100メートル以上に渡り並んでいる。また、裏参道出口付近にある大鳥居の中央上部(高さ約5m)に設置された、「日本一入れづらい」とも言われる賽銭箱は、見事賽銭を投げ入れることが出来れば願いが叶うと言われている。 アメリカのニュース専門放送局・CNNが2015年(平成27年)3月に発表した「Japan's 31 most beautiful places」(日本の最も美しい場所31選)の一つとして選ばれた。これをきっかけとして外国人を含む観光客の参拝が急増したが、長い社名が外国人にわかりにくいという事もあり、2019年(平成31年)1月に社名が元乃隅神社に改名された。神社本庁によれば、神社の改名は「基本的に改名はしない」というが、当社はそもそも創建時から一貫して宗教法人格を保有していない。したがって神社本庁が包括する団体ではなく、いかなる法人格も取得しない個人事業であることから改名は自由であり、鳥居等の扱いも「岡村家の個人所有物」という位置付けである。改名は2年ほど前から検討していたとされ、2018年(平成30年)1月、おみくじで「神のお告げ」を聞いて「元乃隅神社」に決められたという。 元乃隅神社は、自然と信仰が調和したパワースポットとして、多くの人々に愛されています。ぜひ、実際に訪れてその魅力を感じてみてください。