秋吉台を代表する観光地のひとつで、透き通った水が美しい別府弁天池。コバルトブルーやターコイズブルーに輝く水面は、訪れる人の心を魅了します。
別府弁天池は、山口県美祢市秋芳町にある別府厳島神社の境内に位置する池です。水深は約4メートルで、池底まで透明度の高い水が特徴です。秋吉台のカルスト台地に含まれ、ドリーネの池の底から湧き出ており、日差しの角度によってコバルトブルーやターコイズブルーに輝く姿を見せてくれます。 別府弁天池の水は、秋吉台地の北端に分布する非石灰岩質のチャートに浸透した水が、他の帯水層から地下水として湧出すると考えられています。秋芳洞とともに秋吉台を代表する観光地でもあり、別府弁天池と秋芳洞の湧水は、カルストの特有のカルシウム-炭酸水素塩の水質ですが、秋芳洞の水質は別府弁天池に比べて電気伝導度等の大きな違いが見られます。 別府弁天池の湧水は、1985年に名水百選に選定され、周辺住民の生活用水としても利用されています。また、別府弁天池は、Mine秋吉台ジオパークのジオサイトにも認定されており、秋吉台ジオパークのシンボル的な存在となっています。 別府弁天池周辺には、秋芳洞や景清穴などの観光スポットも点在しており、秋吉台の魅力を存分に満喫できます。秋吉台を訪れた際には、ぜひ別府弁天池にも足を運んでみてください。