筒井順慶が築城した、大和で最も大規模な城郭。春には桜が咲き乱れ、美しい景色が広がります。天守台からは奈良盆地を一望できます。
郡山城は、筒井順慶が1580年に築城した大和で最も大規模な城郭です。その後、豊臣秀長、水野勝成、松平忠輝、本多忠刻、柳沢吉里と、多くの武将が城主を務めました。秀長の時代にほぼ完成し、増田長盛によって外堀が整備されたことで、内堀、中堀、外堀という三重の堀に囲まれた惣堀の構えを持つ城郭となりました。城郭の中心部には天守閣、毘沙門郭、法印郭などが配置され、その周辺には武家地や城下町が広がっていました。 現在は天守閣は残っていませんが、天守台、毘沙門郭、法印郭などの城郭中心部は奈良県の史跡に指定されています。内堀や石垣は良好に残っており、近年では追手門、追手向櫓、東隅櫓などの門や櫓が復元され、往時の威容をしのぶことができます。城跡は「郡山城跡公園」として整備され、散策道が整備されているので、のんびりと散策を楽しむことができます。 郡山城は、桜の名所としても知られています。春には城跡一帯が桜の花でいっぱいになり、見事な景色が広がります。毎年4月には「お城まつり」が開催され、多くの人が訪れます。郡山城は、歴史と自然を満喫できる観光スポットとしておすすめです。 特に、天守台からの眺望は素晴らしく、奈良盆地を一望できます。遠くには若草山や興福寺の五重塔も望むことができ、雄大な景色を楽しむことができます。また、城跡公園内には、柳沢神社や鷺池など、見どころがたくさんあります。柳沢神社は、かつて郡山城の城主であった柳沢吉里を祀る神社で、桜の名所としても知られています。鷺池は、内堀として利用されていた池で、春には桜が咲き、秋から冬にかけては、たくさんの野鳥を見ることができます。 郡山城跡は、歴史と自然を満喫できる、おすすめの観光スポットです。ぜひ一度訪れてみてください。