歴史と自然が調和した、美しいお城。天守閣からの眺望は圧巻です。
岸和田城は、大阪府岸和田市にある平城で、かつては5万3千石の城郭として栄えていました。戦国時代から江戸時代にかけて、岡部氏によって築かれ、大阪の陣後には本格的な城郭が整えられたと推察されています。しかし、明治時代以降に天守閣が失われ、現在の天守閣は昭和29年に市民の寄付や旧城主の子孫である岡部氏の要望などにより再建されたものです。天守閣は3層3階の連結式望楼型で、かつては5層の天守だったと考えられています。天守閣からは、岸和田の街並みや遠くの山々を一望でき、その雄大な景色は一見の価値があります。また、本丸には八陣の庭という、重森三玲が設計した枯山水庭園があります。諸葛孔明の八陣法をテーマにした庭園で、中央の大将と先端の天・地・風・雲・鳥・蛇・龍・虎の各陣に石組みが配され、静寂の世界に浸ることができます。岸和田城は、歴史好きはもちろん、城下町の散策や桜や紅葉など四季折々の風景を楽しむのもおすすめです。特に、春には満開の桜が咲き乱れ、城全体がピンク色に染まります。また、秋には紅葉が美しく、城下町を彩ります。岸和田城は、歴史と自然が調和した、美しいお城です。ぜひ訪れてみてください。