四万川の急流が長い年月をかけて作り出した、神秘的な丸い穴「甌穴」。自然の力強さを感じられる絶景です。
四万の甌穴群は、群馬県吾妻郡中之条町四万にある、四万川にできた甌穴(おうけつ)の群れです。甌穴とは、川の流れが渦巻き状になることで、石や砂が同じところを循環し、川底の岩盤と接触して侵食されてできた丸い穴のことです。四万の甌穴群は、数万年もの長い年月をかけて、自然が作り出した大彫刻と言って過言ではないでしょう。大小合わせて8個の甌穴があり、大きなものでは直径2.9メートル、深さ1.5メートルにもなります。 かつて四万川にはダムが建設される計画がありましたが、地元住民の反対運動により中止されました。ダムが建設されていたら、この甌穴群は水没していた可能性もあります。現在、四万の甌穴群は、群馬県指定天然記念物として保護されています。 四万の甌穴群を訪れる際は、階段を下りて川岸まで行くことができます。川岸からは、甌穴を間近で見ることができ、その迫力に圧倒されること間違いなしです。また、甌穴の周辺には、四万川の清流が流れ、緑豊かな自然に囲まれているため、散策を楽しむこともできます。四万温泉を訪れた際は、ぜひ四万の甌穴群にも足を運んでみてください。