タウシュベツ橋梁(糠平湖)
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糠平湖に沈む神秘的なアーチ橋。水位によって姿を見せる時期が限定されているため、幻の橋とも呼ばれ、多くの人を魅了する。
おすすめポイント
- 糠平湖に沈む幻の橋
- 旧国鉄士幌線のコンクリート製アーチ橋
- 古代ローマの水道橋遺跡を思わせる雄大な姿
- 水位によって姿を現したり、水没したりと、その姿を見せる時期が限定されている
- 周辺には、同じく旧国鉄士幌線のコンクリートアーチ橋梁群が点在
基本情報
- 住所
- 北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷 北海道の観光地を探す
- アクセス
- JR旭川駅から車で120分 ルートを表示
- 営業時間
- 鍵の受け取り時間9:00~14:00。鍵返却は当日16:30まで。
- 休業日
- 冬季閉鎖。鍵の貸し出し期間(4月末~10月末)
- 料金
- 鍵の利用料(1000円/人)
- INFO
- 地図上のピンは橋へ向かう林道入り口の位置を示している。林道入り口にはゲートがあり、ゲートを開けるための鍵は事前にWEBで予約して「道の駅かみしほろ」で受け取る。1日10組限定で前日までに予約が必要だが、予約枠に空きがある場合は当日窓口で先着順で受付。
- HP
- https://www.kamishihoro.jp/entry/00005177
概要
タウシュベツ川橋梁は、北海道上士幌町の糠平湖にある旧国鉄士幌線のコンクリート製アーチ橋だ。旧国鉄士幌線は、1939年に十勝三股駅まで開通した際に、音更川の支流であるタウシュベツ川に架けられた。しかし、音更川での水力発電を目的とした糠平ダムの建設により、周辺がダム湖(糠平湖)の水没範囲に含まれることとなり、1955年に士幌線は湖を避ける新ルートへ切り替えられ、タウシュベツ川橋梁は役目を終えた。橋梁上の線路は撤去されたものの、橋梁自体は湖の中に残されることとなり、現在までその姿を留めている。糠平湖は季節や発電によって水位が劇的に変化するため、橋梁全体が水没してしまう時期もあれば、水位が低くなって橋梁全体が見渡せる時期もある。その様子から、「幻の橋」とも呼ばれている。
タウシュベツ川橋梁は、11連で全長130mあり、その雄大な姿は、まるで古代ローマの水道橋遺跡を思わせる。コンクリート製のアーチ橋は、当時の鉄道省技術陣の卓越した技術力の証と言えるだろう。周辺には、同じく旧国鉄士幌線のコンクリートアーチ橋梁群が点在し、歴史を感じることができる。また、糠平湖畔には展望台が設置されており、橋梁を眺めながら、雄大な自然を満喫することができる。
タウシュベツ川橋梁は、北海道遺産に選定されており、その歴史的価値は非常に高い。近年、水没による水圧や凍結・融解を繰り返す凍害の影響で、躯体の損傷が拡大しており、その保存が課題となっている。しかし、この貴重な歴史遺産を後世に残すため、多くの人が保存活動を続けている。