成田山新勝寺の境内にある、16万5,000平方メートルの広大な公園。雄飛の滝や竜智の池など、自然豊かな景観と、歴史を感じられるスポットが魅力です。
成田山公園は、成田山新勝寺の大本堂を更に奥に進んだところに位置し、高さ58mを誇る荘厳な「平和の大塔」が建っています。この平和を象徴する塔に見守られる様に、その眼下には四季折々の表情を見せる庭園が広がっています。広大な敷地内には、雄飛の滝、竜智の池、水琴窟など、自然と触れ合えるスポットが点在しています。 雄飛の滝は、境内にある光明堂の近くの階段を下りていくと、木立の中から光が差し込んでいる場所にあります。巨大な岩山の中から顔を見せる雄飛の滝の水は、竜智、竜樹、文殊と名づけられた三つの池への水源となっています。 竜智の池の中にある浮御堂の周りには数多くの鯉が泳いでいて、手を叩いたり餌をあげたりすると一斉に集まってくる光景は微笑ましいものです。 水琴窟は、成田山書道美術館の傍にあります。水滴が大瓶の中に落ちて反響する音が、耳を傾けると名琴のような澄んだ音色に聞こえてきます。 公園内各所には、松尾芭蕉や高浜虚子など著名な文人達の句碑が建っており、当時の成田でも俳句や歌にたしなんでいた人々が多くいたという事を物語っています。 また、公園内には紅白の鮮やかな梅の花が咲く梅林、桜の木や藤棚、クヌギやナラ、イチョウの木など約250本の古木があり、緑から赤へと見事なグラデーションを見せる紅葉など、四季折々の美しい景色を堪能できます。 成田山公園では春には梅まつり、秋には紅葉まつりと四季を楽しむイベントを行なっています。梅まつりでは青空のもと梅林の中で開催される野点が、紅葉まつりでは紅葉が特に鮮やかに色づく赤松庵の中でのお茶会が催されます。どなたでも無料でご参加いただけますので、年間を通して成田山公園を楽しんでみてはいかがでしょうか。