高山寺は、静寂の世界に包まれた寺院。美しい庭園と貴重な文化財の数々が、訪れる人の心を和ませます。
高山寺は、京都市右京区にある真言宗の寺院で、嵯峨野の奥、大覚寺や仁和寺などの隣に位置しています。平安時代の弘仁14年(823年)に、現在の位置から約2キロメートルほど南の地に、弘法大師空海の高弟である真済によって建立されました。その後、山火事などによって何度か移転を繰り返したのち、現在の地に落ち着きました。 高山寺は、美しい庭園と、数多くの貴重な文化財で知られています。特に有名なのは、国宝の石造弥勒菩薩立像です。この立像は、平安時代の作で、高さ3.5メートルにも及ぶ巨大なもので、その優美な姿は多くの参拝者を魅了しています。 また、高山寺の庭園は、四季折々の景色を楽しむことができます。春には桜の花が咲き乱れ、新緑が鮮やかな夏には、木々の緑が目に優しい風景を描き出します。秋には、紅葉が山を赤や黄色に染め、冬には雪景色が静寂の世界を作り出します。 高山寺は、静寂の世界に包まれた寺院で、訪れる人の心を和ませる癒やしの空間です。美しい庭園と貴重な文化財の数々が、あなたを古の時代へと誘います。