北アルプスを望む絶景に溶け込む棚田と茅葺き住宅群は、まるでタイムスリップしたかのような風景が広がります。
白馬村青鬼伝統的建造物群保存地区は、長野県北安曇郡白馬村にある、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された地域です。江戸時代後期から明治時代に建てられた茅葺き屋根の民家が立ち並び、当時の暮らしをしのばせる貴重な文化財となっています。特に、茅葺き屋根の主屋14棟が等高線に沿う形で並び、昔ながらの農村風景を形成している点は必見です。また、集落の東側には、幕末から明治期に岩盤をくり抜いて開掘された水路「青鬼堰」から引水する棚田と石垣が広がり、伝統的建造物と一体となって価値を形成する歴史的風致を維持しています。白馬連峰の雄大な山並みを背景に、棚田と茅葺き住宅群が織りなす風景は、まるで絵画のように美しく、訪れる人の心を和ませます。青鬼地区には、昔話や伝説も数多く残されており、歴史と文化に触れながら、のんびりとした時間を過ごしたい方におすすめの場所です。