大平山山頂公園

概要

山口県防府市の最高峰、標高631.3mに位置する大平山山頂公園は、訪れる人々を魅了する多機能な展望公園だ。山頂からは防府平野、瀬戸内海の多島美、さらには天候に恵まれれば九州の国東半島までをも一望できる。特に春のゴールデンウィーク頃には、約10万株ものツツジが咲き誇り、山肌がピンク色の絨毯で覆われたような壮大な景色は圧巻の一言。この時期に開催される「太平山つつじまつり」は、多くの花見客で賑わう一大イベントだ。公園内には「展望広場」「芝生広場」「遊びの広場」「多目的広場」の4つの広場が整備され、アスレチック遊具やコンビネーション遊具など、子どもたちが安全に楽しめる施設が充実している。中でも、人工芝の上をソリやスキーで滑り降りる「チビッコゲレンデ」は、年代を問わず人気の高いアトラクションとなっている。かつて50年以上にわたり活躍し、2015年に役目を終えたロープウェイのゴンドラは、山頂公園駅跡地にモニュメントとして残されており、防府平野を一望できる「特別席」として、またレトロな雰囲気を感じさせるユニークな撮影スポットとしても愛されている。展望と遊び、そして歴史が融合したこの公園は、四季折々の自然の美しさを感じながら、家族や友人と心ゆくまで楽しむことができる、まさに山口の宝と言えるだろう。