熊本藩主細川氏が造った、築山や池が美しい回遊式庭園。四季折々の風景を楽しめる、熊本を代表する観光地です。
水前寺成趣園は、熊本藩主細川氏が江戸時代に造った大名庭園で、約7万3000平方メートルの広大な敷地に、築山や池が点在する回遊式庭園です。園内には、築山や平坦地があり、それぞれ富士山や東海道の景勝地を模しているという説もあるそうです。また、庭園内には、肥後細川家の歴史を感じられる「古今伝授の間」があります。この建物は、細川家の祖である細川藤孝(幽斎)が後陽成天皇の弟・八条宮智仁親王に『古今和歌集』の奥義を伝授したとされる場所で、杉戸の雲龍は狩野永徳の筆、襖絵は海北友松の画と伝えられています。さらに、熊本藩主を祀る「出水神社」もあり、境内には歴代藩主14柱とガラシャ夫人が祀られています。 水前寺成趣園は、四季折々の美しい風景を楽しめる、静かで落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと散策を楽しめる観光地です。春には桜、秋には紅葉と、一年を通して様々な表情を見せてくれます。園内には、茶室や売店もあるので、お茶を飲んだり、お土産を買ったりすることもできます。 熊本城や水前寺温泉など、周辺には他の観光スポットもたくさんあるので、合わせて訪れてみてはいかがでしょうか?