明治時代に造られた武学流庭園の最高峰。四季折々の表情を見せる庭園と、和洋折衷の建物が調和する独特の景観は必見です。
盛美園は、青森県平川市猿賀石林にある日本庭園で、国の名勝に指定されています。津軽地方で盛んであった大石武学流の造園を代表する庭園であり、明治35年から9年の歳月をかけて、清藤家24代当主の盛美によって完成しました。庭園は、池を中心に「真」「行」「草」の三部から構成され、それぞれのエリアに特徴的な景観が展開されています。「真」を表す築山は、雄大な自然を表現し、「行」を示す築山は、繊細な美しさを追求しています。「草」は平庭になっていて、天地創造の神々をつかさどったイチイの大刈込みが見事です。 盛美園の魅力は、四季折々の美しい景観にあります。春には桜が咲き乱れ、夏には新緑が輝き、秋には紅葉が色づき、冬には雪景色が幻想的な美しさを演出します。また、庭園の南西には和洋折衷の洋館「盛美館」が建てられており、庭園の添景として独特の景観を醸し出しています。盛美館は、1階が純和風、2階が洋風という独特の造りになっており、庭園との調和が美しく、見どころの一つとなっています。 盛美園は、歴史と自然が融合した美しい庭園であり、訪れる人々に癒やしと感動を与えてくれます。ゆったりと散策したり、お茶を飲んだり、自然の美しさを満喫したり、様々な楽しみ方ができます。青森県を訪れた際には、ぜひ盛美園に足を運んでみてください。